「大久保・百人町」見どころガイド:

新大久保駅沿い通り
駅ホームに沿った150m程の通りに、タイ・中国・ミャンマー・韓国・チュニジアなどさまざまなレストランや事務所などが並んでいる。また、楽器店も多い。

職安通り
ハングル表記の看板が溢れ、韓国のまちにいるような気がするところ。
南側の歌舞伎町(商業地域)と北側の大久保・百人町(住宅地域)を隔てる緩衝帯のような所であったが、近年、商業地化が著しい。店鋪も以前より大型化している。

長光寺
古くからの薬師堂のあった地に、文禄3年(1594年)、甲州武田家遺臣の発願によって開かれた寺。「鐵炮隊」の菩提寺で、島崎藤村ゆかりの寺でもある。

高麗博物館
昨年12月、新宿職安通りの中程に「高麗博物館」が開設された。
市民団体による、日本・コリア交流史のミニミュージアム。

大久保通り
この地域の中心街。新大久保駅を起点として西側に「百人町明るい会商店街」、東側には「新大久保商店街」が形成されている。このまちの商店街の顧客の半数以上は外国人が占めている。

百人町一丁目界隈
住宅地ではあるが、少しずつ商業地へと変化している。1950年頃から増えてきたホテル・旅館業は在日コリアンビジネスが多いという。70年代からは専門学校が増え、80年代後半からは、新来の外国人によるビジネスが目立ってくるが、庭付き一戸建ての住宅も少なくない。

大久保一丁目界隈
ちょっと見ただけではわからないが、この辺りの外国人居住率は30%を超えているという。現在、その多くは韓国出身者が占める。以前は単身者が多かったが、いまは住宅環境の変化とともに家族世帯も増えている。百人町・大久保地域では外国人の「入居差別」問題などは、ほとんどない。

宗教施設
外国人の運営するキリスト教会や仏教寺院などが数多くある。東京中央教会は2000人ほどの韓国出身の信者を支えている。

皆中神社
百人町の地名は、江戸の警護のために慶長6〜7年(1601〜2年)頃、組織された「鐵炮組百人隊」に由来する。
現在、皆中神社は「鐵炮隊」保存会の拠点として、隔年で出陣式が行われている。大久保地域センター1階のロビーには、鎧装束が常設展示されている。

大久保小学校
全校生徒の30〜40%が外国系児童(数カ国出身)という小学校。
通常の授業とは別に、日本語教室が行われている。

小泉八雲公園
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の出身地(ギリシャ、レフカダ)に由来するギリシャ風の公園。小泉八雲は、松江から東京に移ったのち、晩年を大久保で過ごした。住居跡は現在、大久保小学校の敷地になっている。