皮膚科

(脱毛・アレルギ−・外部寄生虫・ストレス・真菌)

季節ごとに抜け変わるのは換毛といわれるもので、春と秋くらいに起こります。冬毛は夏毛に生え変わってきて、夏毛は冬毛に生え変わり、それぞれの季節に対応します。換毛は脱毛とは異なり全体的に生え変わりますから脱毛としては観察できません。

 皮膚疾患の原因には、ニキビダニ、ヒゼンダニ、アレルギー性、細菌性、低栄養性、ストレス性、真菌(カビ)など様々な原因があります。

 ニキビダニは、別名アカルス(毛包虫)と呼ばれ、全身の毛包や皮脂腺に通常寄生しています。これが免疫力の低下や、皮膚の状態が低下したときに増殖します。通常の増殖では、脱毛や炎症を引き起こすだけで、かゆみはありませんが、多数のアカルスが増殖するとかゆみを伴うことがあります。掻爬という検査で皮膚に寄生しているニキビダニを顕微鏡で確認して、ニキビダニが多数確認できればアミトラズの塗布や投薬で治療していきます。ニキビダニは単独ではなく二次的な原因で増殖することも多く、内臓に疾患があったり、免疫力が低下したりという一次的な原因がある場合は、治療は一次的な原因の除去が優先されます。

 ヒゼンダニは、皮膚の下に疥癬トンネルを作りますから、強い痒みを伴います。強い痒みのために、皮膚を掻いてしまったりして二次的に炎症や細菌感染を起こして脱毛したりします。これも掻爬という検査でヒゼンダニが確認できれば投薬をしてヒゼンダニを駆虫します。

 アレルギー性皮膚炎は、例えばチップなどの床材がハムスターに反応して皮膚炎および脱毛を起こしたりします。スギなどのチップはハムスタ−にアレルギ−性皮膚炎を起こすことが知られています。また、ハムスターと供に引っ越してきたばかりという時には、ハウスダストによってアレルギ−を起こすことがあります。さらに食事をいつものと変えたなどという場合でもアレルギ−が起こることがあります。これは餌に含まれる原料などに反応したりするためです。このようにアレルギ−性の皮膚炎の原因は、環境や食事など様々ですから、アレルギー性皮膚炎の原因の可能性があればその改善をはかり、改善がみられず、痒みが強いときにはかゆみ止めの薬で痒みを抑えていきます。

 細菌性の皮膚炎の炎症や脱毛は、環境による影響が大きいといえます。ハムスターはチップなどをプラスチックケースに敷き詰めて飼うと、自分でトイレや寝床を決めますが、人間が無理にトイレを作ったりして寝床に糞尿などがある場合などは、この尿が腹部などについて細菌性の皮膚炎を引き起こします。患部の皮膚の検査ではグラム陽性菌であるブドウ球菌やレンサ球菌、グラム陰性菌である大腸菌などが発見されます。    

 また、肥満などで皮膚が床にこすれて糞尿がついてしまうというのも、この細菌性の皮膚炎を引き起こす要因ともいえます。これは二次的な要因が強いですから、環境の改善などが必要になってきます。治療は皮膚に存在する菌に効力のある抗生剤の投与になります。

 低栄養性の脱毛などは、主に老齢のハムスターや、栄養状態が悪いハムスターなどに起こります。原因としてはタンパク質やビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ミネラルなどの欠乏により脱毛が引き起こされます。市販の固形飼料でタンパク質が15パ−セントに満たないものや、クッキーなどのお菓子ばかり与えたりすることも栄養状態が悪くなる原因といえます。治療は栄養的な面での改善とビタミンやミネラルなどの補助薬を投与していきます。

 ストレス性の脱毛は、複数飼いをしたら、住み難に環境であったり、不衛生であったり、昼間騒がしい環境で落ちつくことができなかったりと、飼育環境からのストレスが多いですから、環境などの改善や工夫が必要になってきます。

 カビによる脱毛は主に皮膚糸状菌という菌が原因です。これは、カビの繁殖しやすいような環境であることが原因になってきます。皮膚糸状菌は菌培養やウッド灯検査などで確認できます。カビの場合は環境の改善と、抗真菌剤などを塗布したりします。


(症例 かゆみ)最近ハムを飼い始めたばかりなのですがそのハムが、昨日くらいから、すごくかゆそうに体をかきつづけているのです。このページでいろいろと見てみましたところダニが原因なのかと思いましたが特に脱毛もないように思えます。どこかで聞いたことですがパインチップが原因のアレルギーもあるようですが、私には何が原因なのかさっぱり分かりません。ところでハムの皮膚というのは赤っぽいものなのですか?かいているところからちょっと見えたのですが・・(1999/4/19 U・M 様)

コメント;かゆみですが、おそらくこのまま掻いていけば脱毛したりしてくるでしょう。ハムスタ−の皮膚は赤くありませんから、掻いているところが炎症を起こしているのでしょう。原因については何とも言えませんが、パインチップなどでもアレルギ−を起こす子はいます。スギのチップはアレルギ−を起こすので使ってはいけませんが、パインチップでもまれにあるかと思いますので、チップを他の素材に変えてみて(スギ以外)かゆみが治れば、チップのアレルギ−と判断できます。それでもダメで、かゆみがひどいのでしたら、早めに動物病院で、検査をしてそれにあった薬を処方してもらった方がよいでしょう。

(症例 ニキビダニ薬浴)薬浴についてお聞きしたいのですが・・・。薬浴とは、どういったものなのでしょうか?準備としてどのようなものが必要なのでしょうか?もしよろしければ教えていただきたいのですが・・・。(1999/4/21 Y 様)

コメント;薬浴は、おそらくニキビダニの駆除で用いたいとのことでしょうか。そうでしたら、ダニカットという薬を希釈して幹部に塗布して駆虫します。ニキビダニの成長は15-20日サイクルですので、こまめに薬浴するとよいでしょう。他に、アミトラズという薬がありますから、投与して駆除できますから、こちらの方が早いでしょう。

(症例 ストレス性脱毛)ロブロフスキーの雄なのですが、2週間ぐらい前から、お尻(背中)の片方に小指の爪ほどの大きさのはげができてしまいました。しばらく様子を見ていたのですが、一向によくなりません。雌と雄の兄弟で飼っているのですが、雌の方はなんともありません。年齢は1才半です。はげている部分は、綺麗に毛が無くなって、肌の表面は綺麗で爛れていません。元気もあり食欲もあるので(というかいささか太り気味)あまり心配していないのですが、そちらに連れていって診察してもらった方がよいでしょうか。今まで、病院に連れていくと必ず死んでしまったので病院に連れていかない方がいいのではないかと勝手に考えてしまっております。(1999/5/16 U・C様)

コメント;ロボロフスキ−の脱毛ですが、皮膚が赤くなく、痒がっている様子もなさそうなので、ストレス性の脱毛か、老齢性の部分脱毛でしょう。これに関してはこの脱毛が大きくならないのでしたら心配はいりませんが。脱毛が広がるようでしたら細菌とか、カビ、寄生虫の増殖など様々な疾患が考えられますから、検査をして、薬を飲ませることが必要になってきます。

ロボロフスキ−はドワ−フのなかでも結構臆病な性格で、移動や慣れない環境に非常にストレスを感じます。無理に診察しようとしてそれが原因で死んでしまうことは考えられることで、そういうときはストレスをかけないのが一番の治療といえます。オスメスで飼っているとどうしてもオスにストレスがかかりますから、1匹飼いにしてみて、オスにストレスをかけないように工夫してください。

(症例 アレルギ−性脱毛)ジャンガリアンの脱毛とかゆみについてうかがいます。1歳7ヶ月ぐらい、メス、プラスティック製ハムスター用ケージで、1匹で飼育床材としてスギのチップと牧草を混ぜて敷いていたものから、ここ3週間は綿、布、ティッシュを使用4、5週間前から左耳の前部が脱毛し、以前いただいたドルバロンという塗り薬を使ってみましたが、鼻の上の毛も少し抜けたり、10日間過ぎても良くならなかったので、病院に連れていきました。フンを調べて、特に虫は見当たらなかったとのことで、塗り薬にかえて抗生剤を2種類(1日1回と2回用)と栄養剤(2回)を処方されました。しかし、脱毛箇所が、両後ろ足の内側の付け根や左後ろ足の表、両耳の後ろと広がり、最近は、左目の周囲の毛も抜けてきています。皮膚はやや赤味がかっており、ここ1、2週間はよく足で掻いています。食欲は普通で、以前はひまわりの種や野菜が主でしたが、今はハムスター用の混合飼料と野菜が中心です。皮膚の検査を勧められ、サンプルをとられ、結果はまだ知らされていません。薬を服用しているのに脱毛がすすんでいくのでしんぱいです。(1999/5/20 東京都 F・J様)

コメント;脱毛にはいろいろな種類がありまして、ドルバロンという薬は、マラセチアという真菌(カビ)や細菌性の外耳炎の時に用います。脱毛がこのカビや細菌性のものでしたら効きますが、そうでなければ全く効きません。ハムスタ−の脱毛でドルバロンはあまり使わないと思います。

現在の症状からして、耳とか、内股、鼻等に赤みを帯びた炎症を伴い痒いのでしたら、なんとなく、アレルギ−を疑います。この部位に頻発ですから、この場合は、アレルギ−と考えられる食物の排除や、ステロイド系とH1ブロッカ−の薬で痒みを押さえたりしていくのがよいでしょう。アレルゲンの検査を外注しているのでしょうから、このへんでなんの食物がいけないのかとかが解るはずです。脱毛する前の食事にとりあえず変えておいて、検査結果でアレルギ−を起こす食物をはずすとよいと思います。あと、スギのチップはハムスタ−にアレルギ−を起こすとされ、個人的にもこれは使わない方がよいとアドバイスしています。このへんもアレルギ−の原因としては十分に考えられると判断します。

(症例 ニキビダニによる脱毛) キンクマハムスター 約1年6ヶ月 メス ゲージ(30cmx40cm位)にて一匹飼い、下藁にはパインチップを使用(飼育当初より)約10cm離れた場所に雄のゲージがおいてあります。餌はひまわりを中心に乾燥人参・アーモンド干しぶどう・バナナ・等が入っている市販の物の他に、キャベツ・レタス・モヤシ・キュウリ・ブロッコリーなどをほぼ毎日与えています。ゲージ内の掃除は月に1度位です。10日位前に気が付いたのですが、下顎から両腕の付け根付近にかけて毛が抜けています。特に赤くなっていたり、発疹があるわけではなく、頻繁に掻いている様子もなく(掻いているところを見たことはありません)食欲も元気も十分にあり、生活リズムも変わりません。ここ2日位は頭から背中にかけても毛が薄くなっているような気がします。年齢が年齢なのでいろいろな事が起きると思いますが、少しでも長生きして欲しいので質問させていただきました。ご多忙中とは存じますが、よろしくお願いいたします。(1999/5/25 埼玉県 S・H様)

コメント;キンクマの脱毛ですが、メ−ルを読む限り、炎症などがなく、痒みもないということで、ストレスか、ニキビダニによる脱毛(毛が薄くなる)ではないでしょうか。これは、ストレスをはじめ、年齢的なことによる免疫力の低下、栄養のバランスによるものなどが原因として考えられます。ニキビダニは全身の皮脂腺に通常寄生していて、Demodex aurati というニキビダニがこのようなときに皮脂腺で増殖して脱毛を示します。この脱毛は2次的に起こるもので、何か他に内蔵に疾患があったりなどしたときにもおこります。これは原因を除去することで脱毛は治癒してきますから、ストレスや栄養面で少し改善してみて、それでも脱毛が広がるようでしたらお近くの動物病院でアミトラズとう薬を塗布してもらい、とりあえず脱毛を抑えることもできます。メ−ルにありましたが、野菜だけですとどうしてもビタミンやミネラルなど不足してくる物が出てきます。ハムスタ−が1日に必要な栄養素を含んでいる固形飼料を与えるようにしてみてはどうでしょうか。オスが近くにいることも、単独生活をするゴ−ルデンでは意外にストレスになってくることもありますので、こちらも改善をしてみてください。

 

(症例 性成熟のストレス・ミミダニ)ジャンガリアンハムスターの雄、生後3週間ぐらいです。知り合いからもらってきたばかりですが、よく、耳の後ろを掻いていて、脱毛しています。ペアで飼っています。雌はとくに変化はありません。もらってきたばかりで、ストレスのためでしょうか。掻いているのが気になるのですが、できれば早く治してあげたいです。(1999/6/2Y・M様)

コメント;この場合原因は2つ考えられます。まず、ストレスによるニキビダニの増殖でしょうか。メスの性成熟は1ヶ月程度、オスは2ヶ月程度です。兄弟のペアでもらってきているのですが、このころになるとメスが性成熟しますから、オスが攻撃されたりします。このような場合オスはストレスを感じますし、最悪の場合はオスはメスに噛み殺されて今します。このようなことを避けるために離乳の3週間が過ぎた頃から、別々に飼うことがよいでしょう。

2つ目の原因はミミダニ等による耳の痒みから掻いてしまうものでしょか。外耳炎などもあり、みみの中が炎症を起こしたりして、2次的にこのようなものに感染することがありますから、耳の中を見てもらうことをおすすめします。

投与薬は、原因の除去と、ミミダニ等でしたら、イベルメクチン(商品名;アイボメックの直接投与)をおすすめします。

(症例 痒みのない脱毛)ゴールデン、1歳、オス。ケージで、松をフレーク加工した床じきをしいています。ケージの中に小屋を置き、その中で住んでいます。えさは市販のペレット。ひまわりの種が好きで、一日に10粒あげています。やりすぎだと思います。ハムスターの背中付近に直径5m以下のハゲが5カ所出来ました。特にかゆがっている様子はありません。病院に行った方がよいでしょうか。(1999/6/12 K・Y様)

コメント;痒みを伴っていないということで、ストレスか、ホルモンバランスの異常、あるいは免疫力の低下によるニキビダニの部分増殖ではないでしょうか。環境をすこし考えてあげて変えた上で、改善しなければホルモンなどを疑います。可能性としてはストレス性の疑いがありますから、松の床を別の素材にしたり、夜はきちんと暗くしたり、もぐって生活できるように床は厚く敷いてあげたりと、まずは改善をはかってください。

(症例 角質層のニキビダニ)ゴールデンハムスターのオス、月齢9ヶ月、122グラム、ケージで1匹飼いです。床材はキッチンペーパー、巣材は「ハムスターのおふとん」少々と裂いたキッチンペーパーを使っています。3ヶ月ほど前から耳の内側にフケのようなものが見られるようになりました。初めは毛づくろいが下手なのか?と考え、豚毛の歯ブラシでブラッシングを手伝っていましたが、1週間程前から耳の外側にもフケが見られます。その頃から睾丸のお腹側がフケっぽくなっているのを見つけました。ケージの毛づくろいをする場所を気を付けて見るとやはりフケが落ちています。本ハムは特に痒がっている様子はありませんが…。観察してみた限りではフケが出ているのはこの2箇所だけのようです。1日の食事はニッパイのハムスターフード1〜2個、ひま種3粒、はとの餌ティースプーンで半分位、野菜(キャベツ、カボチャ、人参等です)週に1度の割合でヨーグルトや豆腐を食べてもらっています。今のところ食欲や糞に変化はありません。(1999/6/15K・T様)

コメント;痒みがないということで、おそらく、ニキビダニの増殖によるフケであると思われます。ニキビダニには2種類いて、角質にいるニキビダニが、慢性の疾患や、ストレス、免疫力の低下、栄養不良によって、増殖しているものと思われます。これは2次的なものが多く、例えば、耳や内股など、湿度が高くなるとじめじめしてきますから、このへんで皮膚の状態が良くないとか、いろいろ原因はあるかと思われます。少し環境を変えたりしてストレスを取り除いたりしてみてください。チップやしきわらは潜れる位は必要です。巣などはおかずにこのようにしきわらやチップにしたほうが、衛生面でも非常に良いです。もともとハムスタ−はもぐって生活する動物です。キッチンペ−パ−は細かい線維粒子を肺に吸いますからあまりおすすめしません。

(症例 痒みのない脱毛)ロボロフスキーを飼っています。年齢は1才半位で、ゲージにパインチップを敷き、餌は市販のペレット、野菜、種、水を与えています。(1匹です。)2週間位前に背中にハゲを発見し、その後その部分は広がらない様なのですが、お腹、後ろ足、首の廻りが薄くなり、こちらは皮膚が少し赤みを帯びています。かゆみもあまり無いようで掻いている様子も無く、食欲、運動量とも普通です。医院にて診察を受けたのですが、あまりハムスターの診察はしたことが無いような印象で、はっきり原因は判らず無処置のまま様子を見ることとなりました。原因究明が第一なのですが、非常に臆病な性格からして、治療に対してのストレスが二次的な要因になるのではと少し心配です。(1999/6/16 H様)

コメント;痒みを伴っていないので、年齢・部位を考慮して老齢性の脱毛か、ストレス性の脱毛か栄養性の脱毛あるいはアレルギ−かと思われます。ロボロフスキ−は臆病な性格ですし、環境などに敏感ですから、ストレスのない様な環境を作ってあげてください。チップを厚めに敷いてもぐらせるようにしてあげると、衛生的にもよいですし、もぐって運動もできます。これでしばらくして改善しなければ、老齢性の脱毛か栄養性と判断します。しかしながら炎症があるようなので、これを痒がるようになった場合は、アレルギ−と判断しますので病院でかゆみ止めと抗生剤をハムスタ−用に調合してもらって飲ませるとよいでしょう。確かに移動にストレスはあると思いますが、痒いときは連れていってください。どんどんひどくなってしまいますので

(★症例 アレルギ−性皮膚炎)うちのゴールデンハムスターのランはうちで生まれて5ヶ月です。3週間前ぐらいに毛が抜け出し(四肢)、しきりに痒いしぐさをしだし、ケージの針金を噛みだし、口には裂傷、下腹部を含めた四肢は毛がなく、露出した肌は赤くかさかさしています。近頃では、耳と前の左足に水疱のようなものが出ています。食べ物が原因と思いビタミンのシロップ(動物用?)とペレットのほかにミックスフード(30種の果物野菜入)を与えて4日ぐらいたちますが、いっこうに効果が見られません。動物病院に見せに行ったほうがよいのでしょうか?ちなみにうちのハムはオスは別のケージメスは2階建てケージの1階、子供のランは2階(1、2階は仕切りがあります。金網ですが・・・・・)に住んでいます。なにとぞ診察・ご意見よろしくお願いします。(1999/6/17 V様)

コメント;四肢の脱毛と、炎症がありますから、アレルギ−性の脱毛ではないでしょうか。これは食べ物によっても起こりますし、この時期の花粉やダストといったものでも起こってきます。この場合は早めにステロイド系の薬と抗生剤の薬を調合して痒みを抑えないと、どんどんひどくなってしまいます。痒みをおさえつつ、食事は固形飼料や、野菜にしてミックスフ−ドなどはやめたほうがよいでしょう(最近添加物などの議論がなされています)。早めに病院に連れていってあげてください。金網を噛むのは伸びる切歯を研ぐ意味ですが、裂傷までくると、痒みによるストレスも考えられます。今日にでもかゆみ止めの薬をゴ−ルデン用に調合・処方してもらってください。

(症例 ヒゼンダニの人への影響)ジャンガリアンのメス1才9ヶ月水槽で牧草を使ってます。1年ほど前から痒がって掻いてることがよくあるんですが、ずーっと掻いてかきむしるというほどではありません。脱毛もハゲるほどではないのでほっといたのですが、最近、世話をしている私の足だけ蚊にさされたようにふくらんでかゆくてたまらなくなりました。直径1cmくらいのふくらみが10ヶ所以上できるのです。ももにのせてえさをやってるのでうつったのでしょうか。アレルギー体質ではありません。(1999/6/23 静岡県Y・N様)

コメント;このハムスタ−が掻いている原因が、ヒゼンダニとよばれる疥癬でしたらこのような赤い発赤が人にできます。しかしこのヒゼンダニがハムスタ−に寄生していれば、ハムスタ−はかなり痒いはずです。皮膚の下にトンネルをつくりますから。これは掻いている皮膚の掻爬をしてヒゼンダニを確認してもらって、ヒゼンダニの駆虫薬を皮下に投与すれば完治しますから、一度動物病院で掻爬してもらうことをおすすめします。ヒゼンダニでしたら人に行った場合、本来の宿主でないため、皮下に寄生できません。皮膚に潜り込んだ形で、1-2週間もすればヒゼンダニは死にますから痒みは治まるでしょう。ヒゼンダニがいないのでしたらハムスタ−との関連性はなくなります。

(症例 ヒゼンダニ):ゴールデン2.5年オス。3月に入って徐々に毛が薄くなっていきました。4月に獣医さんに診て頂いたところ、皮膚ガンかもしれないと言われました。詳しく判断するには全身麻酔をして皮膚を一部採って検査しなければならなく、麻酔によるリスクも大きいと言われました。ハムが高齢で弱っていることも考慮して、そのまま家で延命させることにしました。予想に反して現在まで至りますが、体毛が全てなくなり像の肌のようにゴワゴワでしわしわの肌になりました。本人はとっても痒いようで、自分でかじった傷が所々にあります。そのせいか、悪臭もします。体をかいた後にフケのような物も出ているようです。我が家のハムはどういう状況(病状)にあるのでしょうか?(O・R様)

コメント;皮膚に関してですが、おそらくヒゼンダニが感染しているのではないでしょうか。これは皮膚の下をトンネルを作って寄生しますから、非常に痒みをとももないます。さらに皮膚は像皮になりますから。悪臭は皮膚に寄生している分泌物の臭いです。独特な臭いがします。これは一度、皮膚を掻爬という方法で引っかいてみて、ヒゼンダニがいることを顕微鏡で確認して、アイボメックという薬を皮下に投与します。さらに皮膚はこまめにイソジンで消毒して、消痒・鎮痛剤を塗布します。というような流れです。癌かどうかは実際に診てみないと何とも言えませんが、痒がっているので2次的か原発か解りませんが外部寄生虫の可能性が高いです。

(症例 脱毛の原因)我が家の、ジャンガリアンハムスター(生後6ヶ月ぐらい)が、性器の周りと、腕の付け根あたりに脱毛が見られます。痒みもあるようです。病気についてのコメントを見て、ニキビダ二かと思うのですが、「犬用の毛包虫駆除シャンプ−」での「薬浴」はどのように、すればいいのでしょうか、また、「アミトラズの塗布やイベルメクチン系の薬」このような薬は何処で手い入るのでしょうか、どれもペットショップに売ってるのでしょうか。ニキビダにを防ぐのには、どうすればいいですか?(1999/8/1 Y・K様)

コメント;脱毛に関してですが、これはここを掻爬ということをして顕微鏡でみることで、ニキビダニによるものなのかヒゼンダニなのか、あるいは細菌性のもの、アレルギ−などを診断します。これによって投薬が異なってきます。アミトラズやイベルメクチン系の薬は市販では販売されていません。劇物にはいりますので、獣医さんの処方による投薬量を守ってください。これは動物病院で検査をしてから治療をしてください。ニキビダニは二次的なものが多いですから、他に疾患がある可能性もあります。このようなことなどもふまえて診療してもらうとよいでしょう。いくらニキビダニを駆除しても原因の疾患を治療しなければ、これは意味がなくなりますので。

(症例 アレルギ−性皮膚炎)1ヶ月くらい前に 我が家に パールホワイトの ハムスター がやってきました。最近全身がほとんど赤く 口元と手足が はげはじめ ひんぱんに掻いています左ほほの下のへんにイボのようなものができ触るとくりくりします 餌は ひまわりの種でした 今では/野菜を 与えるようにしました (1999/8/4 T様)

コメント;口と手足の痒みということで、アレルギ−性の皮膚炎の可能性が高いかと思われます。食生活もさることながら、環境もスギのチップなど、アレルギ−を起こすとされるものを用いてはいませんか?痒みがひどいとかきこわしてしまいますから、動物病院でかゆみ止めの飲み薬をもらうとよいでしょう。

(症例 アレルギ−)先日うちのハムスター(1才オスゴールデン)の背中からおしりの方かけて脱毛があったので病院に行きました。その時先生にパインチップを使用することをやめるように言われました。アニファ(雑誌)にも書いてあり広葉樹のチップを使うように書いてありました。でもどこのペットショップでも広葉樹のチップ(ポプラなど)は売っていないのです。どういう床材を使ったらいいのでしょうか?アドバイスをお願いします。(1999/8/26 K・K様)

コメント;確かに針葉樹のチップはアレルギ−を起こすことがあります。特にスギに関してはアレルギ−を起こすことが知られています。ただ、絶対、広葉樹でなくてはいけないというわけではありません。広葉樹でなくてもパインチップは大丈夫という子はかかりいますから、その子が特にアレルギ−を起こさなければ、問題はありません。パインチップを使うと、どうしてもアレルギ−を起こすということであれば、新聞紙を切ったりして床式を作ってあげてください。病気の治療は原因の除去です。

(症例 臭腺開口部閉塞にともなう腫れと脱毛)ゴールデンハムスター,2歳4ヶ月,オスを金網ケージで1匹飼いしています。病状は、背中が左右対称に腫れてふくらみ、肌がカサカサして体毛が薄くなってきました。動きも活発で食欲もあり、便尿ともに異常はありません。(背中が腫れて歩きにくそうではありますが)写真も一緒に送りますので、教えて下さい。(1999/9/5 A・J様)

コメント;背中が膨れてしまったとのことですが、おそらく見た感じでは臭腺の開口部がつまって分泌物がたまってしまっているのでしょう。ゴ−ルデンは背中に左右対称に臭腺の開口部があります。写真にも写っている黒いところです。年齢も高いですし、免疫力も落ちてきていますから、このようなことが原因で臭腺の開口部から分泌物が詰まってしまっている可能性があります。たまってくると自然に排出されますが、あまりたまりすぎるようなら処置をしてもらってください。

これが臭腺自体の腫れではない場合は、副腎という腎臓の前にある臓器の腫瘍化が考えられます。これ自体はホルモンの分泌をしているところで、ここからのホルモンが過剰に出されると左右対称の脱毛が起こります。左右対称の脱毛以外にも、多飲多尿、腹部が腫れてくるなど症状がでますから、この症状があれば、副腎の腫瘍も疑ってもよいかと思います。

(症例 細菌性皮膚炎):パールホワイト、1年半、メス。尿がでるところ当たりから脱毛しはじめました。今では、脱毛はとまっている感じですが、脱毛している大きさは、しっぽからお腹のあたりまで直径3cmくらいです。ハムスターはめちゃくちゃ元気なんです。このハムスターは、他のハムスター(ジャンガリアン)より、種類も違うせいもあると思いますが、かなり食欲旺盛です。絶対に、肥満だと思われるくらいなのですが・・・以前までは、ひまわりの種を主食として与えてしまっていたのです。他のハムスターのコトで病院に行ったさいに、注意されてエサを変えました。で、脱毛した部分は、パンパンに腫れて、おしっこがたまっているカンジです。もちろん、おしっこもたくさんしますし、ふんもでますし、他には全然異常はないように思われるのです。それから、つい先日、ハムスタのおしっこがでるところを見ると。少し血がでていたのです。大量ではないですし、流れ出るほどもなかったのですが、少しついているなっていうくらいです。どうなんでしょうか?やはり、原因は、ニキビダニとかそういうものなのでしょうか?(1999/9/26 O様)

コメント;おそらく結構太っていますからお尻の部分が地面につきますよね。そうすると糞尿がついてしまったりして細菌性の皮膚炎を起こしているのではないでしょうか。こすれているか見てください。地面と接するところでしたらこの可能性がありますから、できればイソジンで患部の消毒と抗生剤の投与などをしていくと良いですが、物理的に太っていることや環境が悪くて糞尿がついてしまうようならこちらを改善しないと皮膚炎は治まってこないですので、肥満の予防と、環境の改善をまずはかってみてください。

(症例 臭腺開口部)キンクマ、2ヶ月。毛づくろいでなめすぎて一箇所だけ毛がいつもぬれている。そのおくの皮膚に黒いほくろのようなものがあります。別に、痒がっているそぶりもなく、とても健康的に走り回っているのですが、その黒いほくろのようなものが気になります。まだ、ペットショップで買って2週間ほどですが、えさには気をつけて、ペレットのほかにキャベツやりんご、ミルワームなどを与えています。なにか重大な皮膚病なのでしょうか?(1999/10/7 Y・T様)

コメント;ゴ−ルデンハムスタ−には臭腺が背側左右にあります。背中をなめていて濡れているのは、この臭腺の分泌物で濡れています。黒いものは臭腺の開口部です。なめている部分が脱毛などしていなければ特に問題はありません。脱毛などしてきたり、あるいは腫れてきたりすると、臭腺の分泌物がたまってしまって出ないということがあります。左右対称に臭腺の開口部はありますから、観察してみてください。

(症例 アレルギ−性皮膚炎)ジャンガリアン、オスで7ヶ月です。金網のゲージで1匹で飼っています。ティッシュを巣材に使っています。1週間程前、左耳の周りがはげているのに気付き、次の日には右耳の周りもはげて、耳の中が見え血まみれになっていました。次の日にはお腹がはげ、前足、後足のつけね部分もはげ、とても痒いみたいで、ハゲている部分は赤くなっています。今日も耳を掻きすぎて中から血がでてます。先生のホームページをみて、アレルギーかダニかと思うのですが、何が原因なのか悩んでいます。(2000/1/23 F・H様)

コメント;まずは痒みがあれば掻爬という方法で検査して、アカルスやダニがいなければアレルギ−などを疑います。アレルギ−性の皮膚炎は様々なもので起こり、ハムスタ−はスギのチップとか、あとは家のダストでもアレルギ−性の皮膚炎を起こします。ティッシュの素材にもよるのですが、まれにティッシュのダストが原因でアレルギ−性の皮膚炎を起こす子がいます。ということで、テッシュをやめてチップにしてみてください。これで多少痒みが軽減すればアレルギ−性の皮膚炎ですから、以後はテッシュを使わないようにしてください。現在かなり痒そうにしていますから、早めにかゆみ止めの薬を飲ませる必要があるかと思います。。痒みのストレスもありますし、掻き壊しによる出血もそのままにしておくと感染してしまったり化膿したりしますから早めに動物病院で診てもらってください。


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