循環・呼吸器系

(心臓肥大・気管狭窄・肺水腫・細菌性肺炎・先天的疾患)

心臓肥大は、1才を過ぎた ハムスターに起こりやすい疾患です。心臓肥大になると、心臓の心室壁および心房壁が厚くなることにより、心臓から駆出される循環血液量が減少してきます。特に左心系の肥大がみられるために、肺からガス交換をして返ってきた血液を十分に送り出すことができずに、肺水腫という状態を引き起こしてしまいます。肺水腫を起こすと、呼吸が苦しくなり、呼吸困難になります。また、右心系の肥大になると、全身からの血液を心臓から肺に送りにくくなり、心臓の手前で血液が停滞することになり、腹水などがたまってきます。腹水が徐々に貯まってくると、これも胸腔を圧迫しますから、呼吸困難になります。症状は呼吸困難や食欲不振、腹部膨満などです。レントゲンで心臓肥大が確認された場合は、心臓を治療することはできませんが、心臓の収縮を助ける強心剤を飲ませることで維持していくことが可能です。肺水腫を伴う場合は利尿剤を投与して肺の水を減少させます。腹水が貯留していれば、これを定期的に抜去します。心臓疾患は呼吸困難を伴うことが多いですから、このようなときは酸素をかがせるなどの早急な処置が必要になります。

 肺炎の主な原因は、パスツレラ(Pasteurella pneumotropica)、レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)などの細菌やインフルエンザウィルスなどのウィルスがあげられます。症状は、呼吸困難になったり、鼻水や目やになどが出たり、異常な呼吸音がしたりします。肺炎は、呼吸などが苦しくなってこないと、飼い主さんが気が付きにくいため、呼吸が苦しいという状況の時は、かなり症状が進んでしまっている可能性もあります。肺のレントゲンを撮って炎症像があれば肺炎の可能性は高いです。治療は抗生剤や消炎剤の投与を行い、呼吸が苦しければ酸素吸入を行います。

 肺水腫は、心臓肥大などの心臓疾患により、血流が肺でうっ血してしまうことにより肺に水が貯まってしまう病気です。肺水腫になると、肺に水が貯まってしまいますから、ガス交換が十分できずに低酸素状態で、呼吸困難になってきます。レントゲンで肺水腫像が確認できれば、利尿剤などを投与して肺の水を減らす必要があります。また、心臓が肥大していることもレントゲンで確認できれば、心臓の収縮を助ける強心剤を投与していきます。呼吸困難になっているようなときは、大至急酸素吸入が必要です。

 呼吸器系の疾患は呼吸が苦しくなって気が付くことが多く、気が付いた時にはかなり病状が悪化して症状を出してきていることが多く、命の危険がかなりあります。すぐに動物病院に連れていっても、連れていくことがストレスになったり、あるいは診察すること自体がストレスになって死んでしまうハムスターもいます。重度の呼吸器疾患では、処置の施しようがない場合がほとんどです。呼吸器疾患は命に関わる病気ですから、呼吸がおかしいなと思ったらすぐに動物病院へ連れていくことが必要です。


(症例 呼吸音異常) ホワイトパールハムスター、メス、年齢は不明。ペットショップで購入したときから 人間でいうと喘息というか とにかく起きているときも寝ているときも ずっと「チュー チュー』と苦しそうに鳴いています。ハムスターは このように ずーっとなくものなのでしょうか もし呼吸器系の障害があるのでしたら心配なのですが どうしたらいいのかわかりません。(1999/4/20 静岡県 N様)

コメント;実際に聞いてみないとなんともいえませんが、これが購入したときからずっとということですと、咽頭の部分に異常があったり、気管狭窄などの先天的な疾患が考えられます。また、環境の変化などにより肺炎などを起こしていることも考えられます。これは一度胸部のレントゲンを撮ってみる必要があります。レントゲンで気管が狭窄していれば、気管狭窄などが疑われます。このまま酸素不足などになったりしない程度でしたら問題はありませんが、呼吸が苦しそうでしたら、気管支を拡張させる薬をのませるとよいでしょう。肺炎の場合は、レントゲンで肺の炎症像が確認できますから、早めに抗生剤の投与をするとよいでしょう。

(症例 呼吸不全)最近の症状、2日前の夜から鼻がつまったような感じの息の仕方をしている。人間で言うと横隔膜にあたるようなところがたまにひくひくと動く。目がきちんと開かない。耳がしわしわで、顔がむくんだようになっている。ハチミツ入りのぬるま湯を飲ませようと試みたが、飲まない。 たまに巣から出てくるが、トイレでしばらくうずくまった後、何もせずに巣に戻る。といった状態です。処置として、一晩保温してみましたが、まだ治らないようです。寝かせておけば治るものでしょうか。(1999/5/4)

コメント;呼吸が苦しく、食事もしないような状態でしたら、脱水も重度ですから大至急動物病院で治療が必要です。食事が2-3日食べられませんと、ハムスタ−は死んでしまいますから、ブドウ糖の補液や栄養剤の皮下注射をした上で、レントゲンを撮るべきだと思われます。2ヶ月で呼吸器系の症状でしたら、心臓などに疾患があり、肺に水がたまるという肺水腫などが考えられます。このへんは聴診でわかりますから、大至急治療をしてください。

(症例 心臓疾患に伴う呼吸困難)ジャンガリアン年齢:1.2歳位、オス。最近、歳のせいなのかゲージにぶらさがる事がなくなり、ゲージをかじるといった事もしなくなりました。また、小屋からでてもちょっと食事をして回し車の下で寝てしまいます。上記の行動をする様になってからですが、呼吸が荒く、'ぷっぷっぷっぷっぷっ'きゅっきゅっきゅっきゅっ'と鳴いています。寝初めてしばらくすると鳴かなくなるのですが最近は体も痩せてきて心配です。呼吸器系の病気なのでしょうか?(1999/5/14 S・I様)

コメント;ハムスタ−の呼吸器系の疾患は少ないと言われています。可能性としては、年齢も2才という高齢ですから、ハムスタ−におこる心臓肥大という疾患によって、肺高血圧症にともない、肺水腫をおこして呼吸が苦しくなっている可能性があります。聴診で肺水腫の音を確認し、レントゲンで心臓の肥大が見られれば心臓肥大症でしょう。呼吸が苦しいということは、肺に水などがたまってガス交換ができなくなっている可能性があります。このようなときはすぐに酸素をかがせてあげたりします。今の状態で歯ぐきなどが白っぽかったら、低酸素症ですから、大至急動物病院で酸素をかがせる処置をしてもらってください。心臓の疾患は治せませんが維持はできます。このような場合、利尿剤で利尿をかけて肺の負担を軽減した上で心臓の収縮を助ける薬を飲ませるとよいでしょう。

(症例 心臓疾患による腹水・肺水腫)ジャンガリアンハムスター、生後約2年、雌。2週間ほど前から太ったように体がぷくぷくになり、1週間ほど前から、回し車で遊ばなくなりました。お腹の方を見ると、毛が抜けてぬれているような感じになっており、食欲はあるのですが、前後の足を伸ばして寝ていたり、時々、仰向けになったりして、寝ている事が多くなりました。昨日夜から、急に元気がなくなり、時々体制を変えながら、ほとんどずっと横たわったままで、うっすらと目を開け、苦しそうに呼吸をしています。シューシューと呼吸音がしたり、キュ、キュと鳴いていたりします。えさは、少しだけ食べていますが、水はまったく飲んでいません。これからどう手当てしていけばよいのか途方に暮れています。(1999/5/16 N・T様)

コメント;お腹が膨れているのは、おそらく心臓疾患によって腹水が貯留しているものと思われます。腹水かどうかはレントゲンやエコ−で確認できますから、動物病院で確認してもらってください。腹水が貯留して呼吸が苦しいようでしたら腹水を抜きます。また、呼吸音がするとあるのですが、もし心臓疾患があれば、心臓からの血液がうまく全身に送り出せないことから、肺に負担がかかり肺水腫という状態になって呼吸音がするのではないでしょうか。肺水腫であれば、利尿剤や強心剤の投与が必要になってきます。とりあえず、呼吸が苦しいですから、酸素をかがせる処置が大至急必要です。呼吸器系の疾患は症状が急変しますから早めの対処が必要になってきます。

(症例 呼吸器症状)ジャンガリアンハムスタ−、オス 1歳6ヶ月。体重が54gから50gに変動し3〜4日前から食欲が減りました。大好きなヒマワリをあまり食べなくなり動きも鈍く、トイレの砂場でおまんじゅうになって眠っているようですが、どこか苦しそうです。2〜3ヶ月前からキュウキュウという音が聞こえるようになりました。今も丸くなって目は半分しかあいていない。(うつろな目にも見えます。)呼吸が苦しくてじっと耐えているようにも見えます。野菜はよく食べます。が、チーズやヨーグルトも以前はあげるとすぐにぱくぱく食べたが鼻をちかづけるだけで、すぐにたべようとしなくなった。どうしたらよいかアドバイスを下さい。(1999/5/26 Y様)

コメント;年齢的にも老衰なども考えられますが、呼吸音が聞こえるということで、肺などに疾患があることも考えられます。肺炎であったり、心臓肥大による肺水腫、胸部の腫瘍などいろいろと考えられます。レントゲンでこの3つならばなんとか判断できるでしょう。ここで異常がないと他に疾患を疑わなければなりません。臨床症状が少ないですが、呼吸が苦しければ早めに対処してその原因を見つけてあげた方がよいと思います。

(症例 先天的呼吸器症状)ジャンガリアンハムスター約2歳メス。我が家に来て約2年になりますが、来た当初から少し調子の悪い時に、ゼイゼイ、キュルキュルあるいは、しゃっくりのようなヒックヒックと言うような声が出ていました。そのころは、放っておくと音がしなくなり、元気一杯でした。ここ2週間くらい前から、ゼイゼイ及びヒックヒックと激しく声がする様になり、以前の様に様子を見ていたのですが、2-3日まえから激しくなり、ゲージ内を歩き回るのもやっととなり、ほとんどえさを食べなくなりました。昼間より、夜の方が苦しそうで、おとといの夜は、手を動かすのもやっとという状態でした。今朝は、少し状態が良くなり、口元まで、えさ(牛乳を浸したパンやブロッコリー、チーズ)を持っていくと2-3口食べる様になりました。どうしたらよいのか教えて下さい。(1999/6/5 A・M様)

コメント;小さい頃から異常な呼吸音がするということで、先天的に呼吸器系に異常があるのかと思われます。可能性としては物理的に気管が狭窄していたりして、呼吸音がしていたということが考えられますが、慢性的な肺炎といった疾患も考えられます。レントゲンで確認すればこのへんは解りますから、一度動物病院でレントゲンを撮ってもらってください。

(症例 呼吸音異常)我が家のハムスター(ジャンガリアン・1才5ヶ月・雄)が最近人間で言うと鼻が詰まったような感じで、鼻をならす事がしばしばあります。ここに三日一日に数回あります。これは病院に連れていった方がいいのでしょうか?食欲はあるし、元気だしおしっこもちゃんとしてるし別に大丈夫なんでしょうか?返信お待ちしてるのでよろしくお願いします。(1999/6/9 Y・T様)

コメント;鼻を鳴らすということですが、その原因にもよります。例えば、気管が狭窄して呼吸が苦しいのか。ただ、鼻汁が分泌しているのか、細菌感染、あるいはウィルス感染による鼻水なのか、心臓疾患からくる呼吸困難によるものなのか、さまざまな原因が考えられます。レントゲンで肺と気管を確認した上で聴診でしっかりと心臓や肺の音を聞いてもらうとよいでしょう。この時点である程度は判断できるはずです。肺炎とかでしたら抗生剤を飲ませた方が良いですし、心臓などの疾患によるものでしたら、強心剤を投与した方がよいですし、細菌感染でしたら抗生剤の投与が必要になってきます。このへんを一度確認してもらってください。

(症例 呼吸速拍)2才ちょうどのオスのジャンガリアンハムスター。40日程前からものを食べる時、キュッキュッ、と鳴くようになり元気がなくなった。(飼育書で、鼻がつまっているかも、とありましたが外から見る限りその気配はありません。お医者さんにも診てもらいました。でも今日、苦しそうに口で息をしているようでした。)だんだん弱ってきて一週間程前、お医者さんに老衰からきているといわれ、ホルモン剤をもらった。(元気に見えるときが増えましたが、やっぱりよろよろしています。ずっとぐったりしています。)質問ですが、鼻水が出ていなければ、鼻がつまっていることはないのでしょうか。苦しそうなのは、他に原因が考えられるのでしょうか。見ているのが辛いぐらい苦しそうな時があります。今は普段でも鳴いています。温度や食事管理含めて薬をやるぐらいしかしていません。私が近くに行くと、よろよろしながら寄ってくるのですが、そっとしておいたほうがいいのでしょうか。(1999/6/12 U様)

コメント;呼吸が苦しそうだということで、歯茎の色や、舌の色をみてください。ここで、歯茎の色がピンクでなく、白っぽかったり、舌が紫色であったりすれば、酸素不足による呼吸速拍であると判断します。ハムスタ−は老齢になると心臓疾患が出やすいですから、これに伴って、排水腫等による呼吸困難。あるいは、脊椎が胸部で急カ−ブしているため、気管が狭くなることによる呼吸困難が考えられます。これ以外にも肺炎や、鼻腔内腫瘍など、様々ですから、しっかりとレントゲンを撮ってもらって判断してください。思うに、呼吸が速いというのは低酸素症の場合が多いですから、酸素吸入をしてもらう必要がある可能性もあります。

(症例 循環器系の先天的異常)うちにいるロボロフスキーで、3月生まれの子(生後5ヵ月)が今朝からおかしな動きをします。昨日の夜までは普通に回し車などしていたと思うのですが・・・。人間に喩えたら、酔っ払いのようなかんじです。まっすぐに立てず、真っ直ぐ歩けずにぐるぐると円を書くように回るのです。しかも腰に力が入らないようで、よろよろとしています。片手(前足)を上げてしまうために、体を支えられなくてグラグラとしています。本人はおそらくうつ伏せの姿勢になりたいようですが、自然に仰向けになってしまうようです。それで、体を起こそうとしてまたグラグラと揺れています。平衡感覚がないというかんじです。「の」の字を書くようにくるくるとしているのです。今朝、お尻のあたりが黄色く汚れていたので、初めは下痢かと思って、濡らした脱脂綿で拭き取りました。しかし、どうやらそれは尿だったらしいのです。うつ伏せになれなかったためにうまく排尿できなかったのではないかと思います。もちろん下痢はしていません。食事は他のハムスターと同じものを与えていますし、他の子たちは異常はないのです。ただ、この子は、母親が初産だったときの子どもで、他の兄弟よりも体が小さく、5ヵ月たった今でも体重が10gほどしかありません。目も開く前に毛が瞳にかかってしまい、結膜炎を起こしました。体つきにハンデはあったのですが、食欲や運動などは他の子どもとほとんど変りませんでした。この子に何が起っているのでしょうか?とりあえず今は壁に背中をつけて、寄りかかる様にして座るポーズがいちばん安定するようで、眠るときなどはそうしています。(1999/8/7 S・Y様)

コメント;5ヶ月で10グラムは小さいですね。これは先天的にどこかに異常があって大きくなれないのだと思います。可能性としては循環器系に異常があると大きくなれません。肋骨が胸腔に入り込んでいたり、心臓血管にシャント(短絡)が起こっていたりと様々です。このようなハムスタ−などは、とりあえずは成長してくるのですけれど、突然、異常を示したりします。これは例えば、栄養素が不足してしまったり、夏の暑さに呼吸が苦しくなってきてしまったりです。旋回するということは神経系に異常がありますが、栄養不足、外耳炎などが考えられるのですが、先天的に異常があるので、これはどこか脊椎に負担がかかってきて回る側の脊髄に圧迫がかかったりしている可能性が高いです。尿に関しても脊髄に負担がかかり、自分でコントロ−ルできないという可能性も若干あるのではないでしょうか。これはレントゲンなどで骨を確認すれば、先天的な骨の異常はわかるでしょう。ただ、神経系の疾患であると、これを治療することは非常に難しいです。犬猫でもなかなか難しいですし、先天的に異常がある場合に長生きする事も非常に希であると判断します。あとはこのまま食事ができて、この子が生きられれば、旋回という行動をとっても生活はできると思います。

(症例 心疾患による呼吸不全) ゴールデン、長毛、2年、オス。症状は横になって寝ています。息がするのが大変そうです。昨日の夜から、栄養強化液の、「ビタシロップ」というのを口にあてて飲ませてます。ちょっとからだがしめってて、歩かせてみても足を引きずっていて、コテコテと横にひっくり返ってしまいます。昨日気がついたときはお尻にうんちが固まってついてたのでお湯で洗ってとってあげました。体温は冷たくありません。常に目をつぶっています。とにかく息が一生懸命です。(1999/9/27 Y・A様)

コメント;呼吸が速いと言うことで呼吸器系の疾患を疑いますが、ゴ−ルデンなどは年をとってくると心臓疾患が出てきます。その多くは心臓肥大ですが、心臓肥大になると肺に負担がかかり肺水腫という状態になります。このようになると酸素のガス吸入が不十分ですから呼吸が苦しくなります。レントゲンで心臓肥大が確認できれば心臓を助ける強心剤と肺に水がたまっているようでしたら大至急利尿剤の投与が必要になってきます。またお腹などが膨らんでいれば腹水が貯留して胸郭を圧迫して呼吸不全になっていますから、腹水を抜いてあげることが必要です。また循環血圧なども低下してきますから血栓ができて塞栓症などで血流が止まってしまったりして痛みを伴ったり動きが鈍くなったりするという部位が出てきたりもします。呼吸器系は命に直結しますから早めに対処してください。

(症例 肺水腫による吐血)ゴールデンハムスター、オス、1才1ヶ月でした。今思えば、やって来た時からたまに「キューキュー」泣いているのか?それとも、鼻が悪かったのか?...と、思う感じの「音」を発していました。ハムスターの飼育本を色々、読んだのですが...これといって当てはまる病名がなかったし、いたって元気でしたので、そのまま毎日を、過ごさせました。しかし、突然!!横っ腹で大きな呼吸をし始め、5日間ほど、眼に見える程、日に日に体力が弱って行き、食べ物も受け付けなくなってしまいました。すりつぶした野菜や、果物も受け付ける状態ではなくなり...最期に、お水を少し飲んで...逝ってしましました。最期の呼吸が止まる直後に、鼻と口から血が溢れ出て来たのです。(コヒースプーンの三分の一位?)それを見た時、何か体内にあった腫瘍が破裂でもしたのではないかと...とっさに感じました。先生が今まで、治療したハムの中に同じ様なハムは、いませんでしたでしょうか?(1999/10/3 O・N様)

コメント;このような呼吸器の症状があった場合はレントゲンなどで肺を確認します。もし肺に炎症がなければ、パスツレラなどによる肺炎を否定します。それ以外で呼吸音がするとなると、心臓疾患により肺水腫を起こして呼吸が苦しくなっていること、これも.レントゲンで確認できます。さらに心臓の肥大もレントゲンで確認できます。心臓の肥大にともない、気管が押し上げられて気管狭窄をおこして呼吸音がすることもあります。これもレントゲンで確認できます。これにひっかかってこなければ、鼻腔内腫瘍を疑います。鼻腔がつねに圧迫されますが、鼻腔内腫瘍も頭部のレントゲンでもある程度確認できま腫れてきたりもします。鼻から出血とありますが、これは吐血で、肺水腫などの末期にも見られるものです。

 これはおそらく心臓肥大がもともとあって、治療をしていませんでしたから、肺水腫が起こり、肺に水がたまって呼吸がさらに苦しくなって、吐血して亡くなったものと思われます。レントゲンを見ないと何とも言えませんが、症状の流れからするとこのような可能性があります。

 

(症例 肺炎)ゴールデンハムスター、1歳6ヶ月のオス。2日前から元気&食欲がなくなり、呼吸が荒く、息をする度に「グッ、グツ」というような歯ぎしり(?)のような音を出しています。目の周りはきれいなのですが、目がほとんど開かなくなってしまいました。下痢の症状はなく、お尻はきれいですがえさを食べていないので糞はしていません。2日前は、1日中、窓を開けていたので寒さでおかしくなったのかなと思い、急いで保温したのですが、今朝になっても症状はあまりかわっていませんでした。昨日からほとんど何も食べていないので、栄養をとらせるためにはちみつをお湯でといたものを少しずつあげています。小松菜を食べる(飲み込む)時、わずかに「きゅー、ひゅー」と言うような感じの音が出ていました。のどがおかしいのでしょうか?寒さで風邪をひいてしまったのでしょうか?(1999/10/31 O・A様)

コメント;急激な気温の変化による細菌性あるいはウィルス性の肺炎なども考えられます。肺炎の場合はレントゲンで肺に炎症像が見えてきますから、早めに動物病院で診療してもらってください。肺炎を確認できたら抗生剤の投与が必要になります。呼吸器疾患は命に関わってきますから、早めに対処してあげてください。目がしょぼしょぼしているのは全身状態が悪いためです。目の疾患ではなく調子が悪いことから起こってきていると考えられるので早めに診療してもらうことをおすすめします。


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