いきいき日誌

 

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8月31日 (土)   森友問題

午後7時から豊中市立文化芸術センター中ホールで開かれた、「幕引きなんかさせてたまるか!!『森友問題』」に参加しました。
第1部は、木村真豊中市議の進行で、高橋純子さん(朝日新聞論説委員・編集委員)と松尾貴史さん(タレント、コラムニスト)とのトーク、第2部は山本いっとくさんの進行で、宮本たけしさん(前衆院議員)と大川一夫さん(弁護士、森友裁判代理人)とのトークでした。
あらためて「森友問題」は何かを再認識するとともに、8月9日の10人の財務官僚の不起訴や16日の関係財務官僚の栄転(駐英公使)を許さない!幕引きはさせない!と、会場いっぱいの参加者で、怒りを熱く共有できた集会でした。
木村市議が声をあげるきっかけは「豊中市に教育勅語を強制する小学校をつくってほしくない」という思いからでした。
その学校建設は止めることができたけれど、敷地である国有地の売買をめぐり、忖度政治、不正が横行、関与させられた職員は自死に追いやられました。
木村さんをはじめ地元の豊中市民の皆さんの運動や、野党の国会での合同ヒアリング等の連係プレーで、多くの問題が明らかになりましたが、政治家も官僚も誰も責任をとっていません。
ただ同然で国有地を払い下げた政治家や官僚の責任が問われずして幕引きを許すことは、民主主義、立憲主義の死をも意味するように、私には思えます。もはや、政権を変えないと、真相解明はできないのかもしれません。
それは、私たちの手にかかっています。
アベ政治、維新政治を象徴する「森友問題」、最初の問題提起から3年ですが、豊中市で起きた問題を豊中市以外でも深める必要があるのでは、と思いを巡らせながら帰宅しました。




8月29日 (木)   議会だより

今日、ポストに市の広報誌とともに、「たかつき市議会だよりNo.255 6月定例会」が入っていました。
さっそくページを繰ると、一般質問のページで、質問者の氏名がきちんと書かれていました。
「一般質問の記事は、質問した議員自身が作成しています」と書かれていますので、各議員が自分の責任で、制限字数の範囲内でまとめられたようです。
複数項目質問されていても、1項目しか書いていない議員もおられますし、内容は書かず、質問項目だけの方もありました。
このページにはQRコードもつけてありますので、すぐにスマホで本会議録画中継につながります。
議員としての説明責任を果たすため、この議会改革は大歓迎です!

午後から「反原発自治体議員・市民連盟関西ブロック」、夜は大阪市内で「野党統一候補の実現をめざす大阪アピール」の会議でした。
いずれも秋からの取組みに関する議論でした。
いろいろスケジュールが決まり、あわただしい秋になりそうです。


8月27日 (火)   嘉悦大報告書批判(都構想)

8月26日(月)、大阪都構想の案を作る大阪市と大阪府の法定協議会が開かれました。
正式名は、大都市制度(特別区設置)協議会です。はっきりいえば、大阪市廃止協議会です。
第25回目ですが、この日の案件は、大阪市を廃止し4つの特別区に分けた場合の経済効果についてで、昨年6月に大阪市が委託して提出された報告書「大都市制度(総合区設置及び特別区設置)の経済効果に関する調査検討業務」について、委託を受けた嘉悦大学付属経営経済研究所の方が出席、委員から報告書について質疑を受けるというかたちで進められました。

この報告書は、大阪市を廃止して4つの特別区に分けた場合、年間1000億円、10年間で1兆円の経費が削減でき、その半分を社会資本の整備(具体的には交通インフラ)にあてれば、大阪は経済成長するというもので、「1000億円」というのは、大阪維新の会のこの春の選挙の公約にもでてくる数字です。

26日の夜のTVのニュースや27日の各紙朝刊では、この「年間1000億円、10年で1兆円経費が削減」が議論された、維新と自民・共産で意見が分かれたと報じられています。
嘉悦大報告書を支持する維新と、報告書には問題がたくさんあり、そんな効果はなく、逆に削減どころか負担が増えることになるのではという自民・共産の主張の具体的な争点が掘り下げられていません。

私は、この嘉悦大学報告書を読ませていただき、正直、これが専門家が作成した報告書かと驚きました。
24年間地方議員をさせていただき、その間にお隣の島本町との合併問題もあり、合併時の財政シミュレーションも専門家の方と独自で行いましたが、その時に使う前提は、厳選しました。
わずかな経験からも、この報告書には初歩的なところで、疑問点がいろいろでてきて、悶々としていました。

しかし、You Tubeで、昨年9月に行われた大阪を知り・考える会の学習会「都構想で1兆円って、それ本当?」を見て、あらためて、この報告書の問題点がよく理解できました。
ぜひ、みなさんも、お時間があるときに、ご覧ください。
そして、「4つの特別区に分ければ年間1000億円経費が削減され、その半分を社会資本整備にあてれば大阪は成長する」という大阪維新の主張について、検証してください。
3時間半ほどですが、森裕之さん(立命館大学教授)、松尾匡さん(立命館大学教授)、村上弘さん(立命館大学教授)、川端祐一郎さん(京都大学助教)、川嶋広稔さん(大阪市議)が、わかりやすく批判して下さっています。
各講師のレジュメもアップされていますし、問題の嘉悦大学報告書もリンクを貼って下さっています。

私は、この数字だけでなく、嘉悦大学報告書の最初に書かれている、大阪経済の衰退要因の一つは東京に比べ社会資本の整備の遅れであり、社会資本の整備をすれば大阪経済は成長するという前提から、納得できません。
また、協議会で、委託をした大阪市の職員が答えるのではなく、受注先の嘉悦大学の方が答えるというのもすっきりしません。
委託した大阪市の職員では、この報告書の内容について答えられないのなら、これもまた大問題です。
学習会でも、この報告書は大学の卒業論文としても認められないのではとの指摘もありますが、このようなずさんな報告書をベースに、大阪市が廃止され、大阪府が社会資本の整備(夢洲開発前提の交通網整備)に税金を投入するなら、必ずそのつけは府民全体に及ぶのではないでしょうか。
来年秋にも実施されようとする住民投票、大阪市民だけではなく、大阪府民全体の問題だと受け止めて取り組まなければならないのではないでしょうか。



8月25日 (日)   うしろの正面だあれ

午後2時からアニメ「うしろの正面だあれ」(90分)の上映会でした。
主催は磐手9条の会、会場はクロスパル高槻5階の視聴覚室でした。
夏休みということもあり、子ども連れの方も多く、じっくり見せていただくことができました。

この作品は、東京大空襲で家族を奪われた海老名香葉子さん(故林家三平さんの妻)の体験に基づく小説をアニメにしたものです。
家族やあたりまえの生活が戦争により失われることの悲しさと向き合い、平和について考える作品でした。
主人公が前向きに生きていく姿で最後が締めくくられていました。
8月12日に子どもたちと考える「戦争と平和」展in高槻・島本で、戦争孤児として証言して下さった狩野豊子さんと重なりました。
空襲が激しくなり、主人公が縁故疎開で沼津に行くあたりから、ハンカチ片手に、涙がとまりませんでした。

7月、東京大空襲・戦災資料センターに2日間通いました。
東京大空襲で被害の大きかった江東区にありますが、残念ながら都立ではできず、民間団体が運営されていました。
ピースおおさかの大阪空襲の被害を強調する展示とは、展示内容はずいぶん違いました。
また、江東区区立図書館の3階には、常設の「学童集団疎開資料室」もありました。
江東区夢の島には、東京都立第五福竜丸展示館もあり、これらの展示室も、急ぎ足で見て回りました。

米軍や連合軍が、焼土作戦として展開した空襲、空が暗くなるまでの焼夷弾のあられ、アニメでも私は体が震えあがりました。
当時を体験された皆さんの証言を聞く機会がどんどん少なくなります。
聞き手の情報量により、証言の内容の響き具合が異なります。
もっともっとあの戦争のことについて知らなければと、焦る日々です。

明日26日(月)は、大阪市の大都市制度(特別区設置)協議会が開かれます。
来年秋の住民投票めざし手続きが進められようとしていますが、私たちも反対の声を上げていかなければなりません。
そのためには、何が問題なのか、自分のものとしなければなりません。
一昨日から、大阪市が嘉悦大学の研究チームに委託した「大都市制度(総合区設置及び特別区設置)の経済効果に関する調査検討業務委託報告書」を読み、自分なりに問題点を整理しました。
この報告書は、統一地方選、W選での「なぜ大阪都構想なのか」という大阪維新の主張のベースになったものです。
明日の協議会でも議論されるようなので、ネット傍聴予定です。


8月23日 (金)   知る権利

午前10時から第2回高槻市自動車運送事業審議会を傍聴しました。
2021年度からの市バス経営計画策定のため、審議会は今年度中に答申を出すようです。
第1回目はすでに7月にあったのですが、傍聴できず、市のHPにもまだ議事録が掲載されていませんので、どのような議論だったのかはわかりません。
今日は、最初に前回審議会での確認事項が議論され、その後、「現行経営計画における取組状況と今後の課題について」と「ODデータ等に基づく現状分析」について、交通部から説明があり、各委員から質問や意見が出されるという進行でした。

市の審議会傍聴は久々でしたが、「経営」に徹しての議論で、どこかの民間企業の経営状況の議論かと思ってしまいました。
高槻市が長年にわたり市民とともに育ててきた「公営バス」、民間バスとその役割はどう違うのか、まず、そこを踏まえて議論をしていただきたいと思わざるを得ませんでした。
特に、ICカード使用で、乗客がどこの駅から乗車しどこで降りたかを把握した、路線ごと、また平日、土、日祝ごとの、起点(Origin)から終点(Destination)のODデータに基づく現状分析には、違和感を感じざるを得ませんでした。
ICカード使用者のデータとして数字はありますが、その数字をどのような視点から読み解くのか、大きな問題です。

第3回は9月27日とのことです。

なお、今日の審議会傍聴で、傍聴者に一部の資料しか配布されないことには、本当にショックでした。
審議会委員に配布した資料は8点と参考資料1点でした。
傍聴者には、資料3点のみなのです。
会議が始まり、すぐに事務局の方に審議会委員に配布されている資料を傍聴者にも配布してほしいと申し入れたのですが、「確認します」を繰り返すだけで、結局、なぜ配布しないのかの説明もなく、いただけませんでした。
これまで多くの審議会を傍聴しましたが、配布資料の不備については、ほとんどその場で対応して下さるのですが、無視されたのは初めてです。
計画の審議の時は、複数回の会議がありますので、傍聴者閲覧用に、前回まで使った資料をファイルにとじて、審議の内容が分かるように配慮して下さった審議会もありました。

さらに、いただいた「ODデータ等に基づく現状分析」は、審議会委員や事務局の方はA3サイズのカラーの大きな資料なのですが、傍聴者には、A5サイズ(A3の4分の1)で、白黒の資料でした。
これは、字が小さすぎて、まったく読めませんでした。
審議会で使用する資料をすべて傍聴者に配布しないくらいですから、傍聴者はこのようなデータは読めないだろうと、判断されていたのか、読んでほしくないからわざと小さくしたのかと、疑ってしまいました。

審議会の会議の公開、傍聴者への資料配布は、私が議員在職中に力をいれた施策です。
制定された当初の情報公開条例の公開対象は公文書だけでした。
市民の「知る権利」の保障、行政の説明責任を果たす視点から、総合的な情報公開条例として、2003年に条例は改正されました。
改正条例では第4章に「総合的な情報公開の推進」が盛り込まれ、第24条に会議の公開が規定されたのです。
そして、「審議会等の会議の公開に関する指針」も策定されています。

聞くところによると、第1回目は傍聴者には資料配布がされなかったとのこと、第2回目は、8つの資料と1つの参考資料のうち、3つの資料しか傍聴者には配布されませんでした。
明らかに、「会議に付する会議の資料を原則として傍聴者の閲覧に供する」とする指針違反です。

24年間、議員をさせていただき、その間、職員の皆さんと何度も議論、理解していただき、ようやくできた制度が、絵に描いた餅にされていくのは、耐えがたいものです。
故市川房枝さんが「権利の上に眠るな」と言われました。
市川さん直筆のこの言葉を、今も自宅玄関に飾っていますが、戦後ようやく手にした女性の参政権を行使していこうという言葉です。
高槻市民の「知る権利」の保障を求めて、一市民として、これからもがんばらなければならないと、あらためて心しました。


8月6日 (火)   パネル展準備

連日、10日(土)からのパネル展の準備に追われています。
今日は、「平和のための埼玉の戦争展」実行委員会からお借りするパネルが届きました。
朝鮮半島との関係のパネルですが、最新の動きも入れて下さっていて、ご来場下さった皆さんに喜んでいただけるのではと思っています。
各地で戦争を風化させないために取り組んでおられる皆さんとのネットワークが少しずつでき、心強いことです。



8月3日 (土)   戦争体験を語り継ぐ

午後から京都へ、「戦争体験をいかに語り継ぐかU〜3世代で語り合う〜」に参加しました。
主催は「京都 戦争体験を語り継ぐ会」、会場は丸太町のハートピア京都でした。

3世代とは、20代の西尾慧吾さん(沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会・学生共同代表)、40代の藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)、80代の井上喜雄さん(京都 戦争体験を語り継ぐ会、牧師)です。
井上さんは、市民連合高槻・島本の呼びかけ人でもいらっしゃいます。

予定調和のない議論をしようという打合せがあったようで、沖縄戦の遺品という「モノ」を使った継承に取組む西尾さんと、敗戦時は国民学校5年生で、軍国主義にそまった少年として戦争を体験し、敗戦で手にした憲法がありがたく、個の確立が重要といわれる井上さん、その間で、藤原さんが、お二人の共通するところを見出しながら、ふたたび問いかけるという進行でした。
たくさん寄せられた質問から、今日だからこそとピックアップされた藤原さん、それに応えて下さった井上さん、西尾さん、私も考えさせられた一日でした。

今夏は、東京で2日間、埼玉で、そして今日は京都でと、「戦争体験をどのようにして伝えていくか」を考える場に参加させていただきました。
証言できる人がどんどん少なくなっていくなかで、戦争を知らない世代の私たちが、どのように伝えていけばいいのか、問われています。
しかし、考える場に参加すればするほど、自分がいかに何も知らないかを思い知らされ、焦りにも似た気持ちに陥りながら、でも少しでも伝えていこうと奮闘されている皆さんに触れて、元気ももらっています。

東京では、東京大空襲・戦災資料センター(民間)、第五福竜丸展示館(東京都立)、江東図書館内にある学童集団疎開資料室に行きました。
埼玉では、大宮駅前で開かれていた「平和のための埼玉の戦争展」に丸一日参加、たくさんの展示とともに開催された四つのイベントにも参加しました。
神戸・三宮の空襲で戦災孤児になった女の子が教師になる物語の朗読では、涙がとまりませんでした。

私は、平和学習を受けた経験がありません。この年齢になって、平和学習の集中講義を受けているような感じです。
「戦争」の悲惨さとともに、日本の加害の事実もきちんと伝えていかなければと、学べば学ぶほど想いが強くなっています。
そして、訪問したいところが次々に出てきています。


8月2日 (金)   茨木市非核平和展

午後から、茨木市役所で開かれていた「非核平和展」へ。
市役所南館1Fロビー・交流コーナーでは、高校生が描いたヒロシマ「原爆の絵画展」、沖縄戦遺骨収容の国吉勇応援会の「遺品展示」、戦意高揚の当時のポスター・雑誌展示が行われていました。
企画は子どもたちと考える「戦争と平和」in茨木実行委員会です。
市役所に来られた方々が、熱心にパネルを読んでおられました。

高校生が描いたヒロシマ「原爆の絵画展」は、広島市立基町高等学校普通科創造表現コースの高校生たちが、国際平和文化都市広島に学ぶ高校生として、美術を学ぶなかで、「平和」と「文化」に思いを馳せながら描かれたものです。
被爆体験者の記憶に残る被爆時の光景を、若者が絵に描き、当時の状況を伝えるという「次世代と描く原爆の絵」事業に取り組んでおられ、きっと長い時間をかけられたのでしょう、いずれの作品も心動かされるものばかりでした。

沖縄戦の遺品、戦意高揚ポスターや雑誌展は、8月10日(土)から始まる子どもたちと考える「戦争と平和」展in高槻・島本でも展示します。
茨木で見逃された方、ぜひ、高槻にお越しください。
会場は、高槻市立生涯学習センターです。
9:30〜19:00ですが、初日の10日(土)は13:00からです。


8月1日 (木)   維新愚策(1)

大阪市立中央図書館(西区)が、ネーミングライツで、辰巳商会中央図書館になるとのこと。契約金額は200万円、希望愛称使用期間は2年間。
辰巳商会は、倉庫業や港湾運送事業などをしている会社で、一般市民が通う中央図書館の冠になって、どのようなメリットがあるのだろうか?

公共施設に愛称をつける名称変更は、看板、封筒、図書カード、施設案内の印刷物、大阪市の公共施設案内の印刷物など、大がかりな変更作業が必要で、相当な経費がかかるのではないだろうか。
ネット関係では、ホームページなどの変更も必要だろう。
これらの作業が200万円以内でできるとは思えない。

さらに、大阪市は、区民ホールやスポーツセンター、図書館など57の公共施設にネーミングライツパートナーを募集している。
ここまで市民の身近な施設にまでネーミングライツを広げる必要性が理解できない!
大阪市を解体する都構想実現のため、市立の公共施設を今から「市立」を消していくのだろうか。

先日、高槻市役所へ行った際、1階のフロアが新しくなり、窓口で順番を待つところに、大きなモニターがあった。
「何番の方、窓口へという」案内が出るのだが、大きなモニターの半分は企業の広告で、思わず見入ってしまった。
私があまり食べたくないものの広告だった。
市役所にやむを得ず手続きに来て、いやがおうにもこのような広告を見せられるのは、気分が悪い。

「公」とは何かが、財源確保の名のもとに、どんどんあいまいにされ、自治体施策は民間企業の宣伝の場、利益を得る場に変質しているように思え、いたたまれない。
 

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